脇役とメガネ

東京で溺れています

接客業をしているからこそ思うこと

某女優のインスタの件。


テレビでもよくこの話題は流れています。

その中で引っかかる点がありました。

アナウンサーやコメンテーターの人の言葉で

「一生懸命接客していたのに」


...?


彼女が投稿した内容のことが完璧に行われたのであれば「?」は浮かびます。



接客業=お客様とお店側の相互の同意での取引

です。


どちからが不利を被れば取引は成立しません。


よく、「売上を重視した接客をしてくる...。」などありますが、

お客様がそう感じたのであれば、店員がそういう接客をしたということになります。

それは素直に反省すべき事案です。
その日の売り上げに関わらず、今後来るお客様が自店での購入を辞退する可能性も潜んでいるからです。


女優さんの内容を考察すると、


『相性、みたいなものもあるような気もします』
→もちろん人間なので店員側も合わないなというお客様はいますし、
 店員が何ら悪い点のない接客をしても、お客様が不快に思うこともあります。
 

『でも、手に取るものすべてを、それは~です それ、わたしも持ってます それは素材が~~…と それはやはりちょっと疲れてしまうんですね』


お客様が来店してすぐに商品を手に取ったとしましょう。
そこですかさず店員が上記の接客をしたのであればアウトでしょう。

声掛けをするタイミングはとても重要です。
なんでもかんでも「声をかける」「説明する」は押し売りをされている感覚になります。

接客業をしている人ならわかるタイミングとして、

・お客様が商品から視線を外したとき
・スタッフを探している雰囲気を出しているとき

が一番わかりやすいかと。



このタイミングがあっての上記の対応であれば何ら問題はないと思います。
問題があったということは、タイミングがあからさまに悪かったとしか言いようがない。



もしくは、一番やってはいけないパターンですが、


お客様と会話する気が全くない



今回のパターンがこれであれば最悪です。


会話が成立しないということは、先の相互の同意での取引は成立しません。




『つかずはなれず。距離を保つ。察する。というのはやはり必要かと思うのです』

これは接客業に携わる人が心掛けることだと思います。

距離感を間違えればどんなに良い説明をしても駄目です。


声掛けを店員がしてなくても、「お客様が店員に声をかけやすい雰囲気」を作ること。

接客業をしていると

「あ、この人接客してほしくない雰囲気出してるな」
「結構、反応良いな。買ってくれそうやな」
「今、お客さん店員探してたなぁ」

と察せるようになる。


※もちろん、お客様からの理不尽な要求があることも多々あるのが接客業です。
その要求をどこまで引き受けるのかそれとも退けるかはそのお店の器量次第です。
その対応策の検討もしていなければ、理不尽な要求をずっと対応しなければなりません。
FCやチェーン店のようなお店で個人店や高級店のような要求を求めるお客様もいますので。




こういった意見を否定や批判をとってしまうのは勿体ない。
この件はクレームでもないし、これを直さなければ今後ずっと同じご意見をいただくことになります。


一生懸命接客をしても今回記した「タイミングが悪い」「会話が成立していない」などあれば、
その一生懸命は報われないでしょう。



もしくは女優さんが入ったお店はそういう接客をするマニュアルでもあるかもしれません...。




p.s.

多分、接客業どうこう内容ではなく


芸能人が苦言を呈しているのが許せない人がいただけかな...。