脇役とメガネ

東京で溺れています

アミノ酸の王道「グルタミン」②

アミノ酸の王道「グルタミン」①はこちらから
https://blog.hatena.ne.jp/wakiyaku-megane/wakiyaku.hatenablog.jp/edit?entry=17391345971618816557


筋肉の分解や崩壊を防ぐ効果のある「グルタミン」


そのグルタミンは主に「骨格筋」に存在する。



むしろ、筋肉はグルタミンの貯蔵庫。
その筋肉で体の他の部分で使うグルタミンを合成している。




ストレス下では筋肉からのグルタミンの放出が3倍に増加するという。




そのグルタミンは骨格筋から肝臓、腎臓、怪我をした損傷部位、消化管、免疫細胞へと放出供給する。



部活を頑張っているのになかなか体が大きくならない、むしろ体重が減っていく。
こんな悩みのある子がいる。

そういう子の体内では、

アシドーシス(代謝反応で過剰の酸が生成される)が起きている。
酸の代謝物の排出をグルタミンが腎臓内で手伝う
→骨格筋のグルタミンの濃度が低下
→筋肉のタンパク質を合成する力が弱まる
→細胞からアミノ酸が流出していく
→筋肉が痩せる




その骨格筋が痩せるのを抑えるにはグルタミンはどれくらい必要か。



約15g程度




摂取量としてはこれぐらい。



グルタミンは熱に弱いです。
調理の過程で壊れる可能性は十分にあります。


食事で摂取するタンパク質の4~5%ぐらいしかグルタミンはないといわれています。
※簡単に求めると20gタンパク質を摂取したら0.8g程度しかない





そういったなかなか体が大きくならない子のケースだと、



・食事の摂取量自体があまり多くない(一般的な一人前程度しか食べない)
・タンパク質の摂取量が成人男子の基準量も摂れていない。
・胃腸があまり強くない
など





なので、食事だけで「体を大きくする」ための材料は足らない。




だから、別途でグルタミンが摂れるとマイナスになることは抑えられる。
そこからタンパク質摂取やカロリー摂取の戦略は重要になる。





ちなみにグルタミンを含む食品は

「牛乳、乳製品、卵、マグロなど赤身」です。



肉魚プロテインだけでなく、卵や乳製品もうまく使ってあげるといいかもしれません。


参考文献:グルタミンのすべて 三輪書店